VOICE

お客様の声

パートナー松本純氏・廣川克也氏




◎鎌倉総合会計事務所
松本純公認会計士
会計士/税理士。熊本出身。2017年から鎌倉にて自身が理想とする循環型社会の一つのモデルとしてGELATERIA SANTiを開業。2020年3月社会起業家のサポートをライフワークとして、鎌倉総合会計事務所開業。

◎一般財団法人SFCフォーラムファンドマネージャー
廣川克也氏
北海道出身。2017年にはSFCフォーラムファンドを設立、ファンドマネージャー就任。
山形大学客員准教授、株式会社キングジム社外取締役など兼務。

パートナーのご紹介

関:本日、松本さん廣川さんにインタビューをさせていただきます、関です。よろしくお願いします。

松本さんと廣川さんは弊社Kamakura Kazokuの web サイトにも経歴は掲載しておりますが、
ひと言で申し上げると、
松本さんがジェラート会計士、廣川さんがHATSU鎌倉の仙人であり、Kamakura Kazokuの専任アドバイザーということで今お力添えいただいている方々です。

このお2人から、3つの質問を頂きながら
弊社Kamakura Kazokuがどういう仕事をしているかという事を皆さんに知っていただきたいなと思いますので
よろしくお願いします。

社会課題となりつつある事業承継問題について

今社会課題になりつつある事業承継、後継ぎの方がいらっしゃらないという問題が日本全体で増えていると思うんですが、その問題に対して松本さん、税理士業やお仕事されている中で感じられるところをお話聞かせていただけたらと思います。

松本氏:事業承継というところに関して言うと、いろんなパターンがあると思うんですけど、承継がなされない場合は廃業になると思うんですよね。

企業というのはサービスを提供していろんなところに貢献しているわけなので、
廃業してしまうとそのサービスがなくなってしまうということになります。
ですから、きちんと
引き継いていくというのは大変意義深いことだなと思います。

ただそれだけではなく、企業はサービスを提供している以上に、地域にとってみれば従業員さんを雇用して生活を守るということにつながっていたりします。あとは例えば食品とか伝統工芸というような分野で考えると、文化をつないでいるという側面もあると思っています。

地域の企業は地域の固有の文化をつないでいる会社さんがすごく多くて、それが承継されないということだったり、きちんと承継されないというケースがあると、あの自分たちにとって本当に大事なものがなくなっていく、守れないということになるだろうと思います。

本当に丁寧に対応しなければいけない問題だと思います。

関:実際にこの鎌倉のメンバーで燕三条に行かせていただいたんですけど、やっぱりそういった地域の歴史や伝統を次の世代につなげていくためにもやっぱり事業承継という問題は避けては通れないと言うことですね。

松本氏:そうですね。
燕三条の工場の祭典ですごい印象的な言葉があって
「伝統を承継していくということは灰を崇拝することではなく、炎を絶やさないこと。」
承継という局面で後継者の方がきちんと火を絶やさずに燃やし続けることをご支援したいと思います。
これは日本全体にとって意義深いところではないかと思っています。
その支援を(Kamakura Kazokuが)丁寧にされているなと一緒のチームで取組ませていただきながら感じています。

関:事業承継というその問題に対して廣川さんはどのように考えていらっしゃるでしょうか。

廣川氏:事業承継そのものはいいことでも悪いことでもなくて会社とか事業とかあるいは雇用を続けていくための手段だと思うんですよね。

ただ最近の状況をみるとその事業承継ということがそれ自体が商品になってしまって、その売買の目的になってしまっています。これは少し行き過ぎてるんじゃないかなという気がしています。
商品ですから売る方はとにかく高く、売れたらそれでおしまい。
買う方は安く買いたいし、多少高く買ったとしてもそこから先に利益を出せばいいやということで、そうすると
効率化を最優先課題として取り組みます。

例えばその地域の中で非効率だったかもしれないけど大事だったことに取り組んでいたとか、
家族とか従業員の方を含めたそのいわゆる
家族主義的な有機質なものが、効率の観点からすると不要なものになってしまう。
全部削ぎ落していって利益を出せる体質にしていう事にすると、文化の継承とか技術の継承とかそういうものが途切れてしまうと消えてしまうことが問題なんじゃないかなと思っています

関:廣川さんご自身は起業支援やいろんなプロジェクトで日本中を山形とか新潟燕三条いろんな地域を回っていらっしゃると思うんですけれども、やはり鎌倉も含めたそういった地域をご覧になっていらっしゃる廣川さんだからこそ見えてくるその伝統と文化をつないでいくことの大切さについて一言いただくことは可能でしょうか。

廣川氏:そうですね。地域によってその大切さみたいなことが変わるということはないと思います。
その地域地域でいろんな工夫をされていたり、地元の方とのお付き合いだったり、従業員との関係性だったり、そういうことはどうしても地域で閉じてしまう傾向があります。
山形でも鎌倉でも新潟でもいろいろな良い取り組みがあったとするならば、それをこう横串を通してあげていくという、地域でそういうことを共有できるような仕組みというか、学び合う仕組みみたいなのができるといいなということは感じています。

関:事業承継の現場でも繋がりとつながりあの地域と地域がつながる横ぐしが通ることで新たな非常にあたたかくやさしい、そういう場が作れるんじゃないかなということですね。

廣川氏:当然その地域の中でいろいろな会合というか団体とかあると思うんですけれども、特にそのこういった事業承継みたいなお話になるとあまりその世間にオープンにするような話でもないですし、そういったときに後継者同士でちょっと悩みとか取組みを共有できるとかですね、時には励ましあったりするようなことができるといいんじゃないかなと思います。

起業当時の印象はいかがでしたか?

関:弊社Kamakura Kazokuは家族の視点から事業承継を支援していくという新しいビジネスモデルで起業しており、HATSU鎌倉のメンターでもあるお2人からいろんなアドバイスをいただいて今がありますが、起業当時の印象はいかがでしょうか。1年前くらいの12月はお客様ゼロという無謀なスタートをしていた時ですね。

松本氏:最初FP(ファイナンシャルプランナー)の活動をここで始めていらっしゃいましたよね。
その当時から、家族視点から入る事業承継っていうのはもう掲げられていたと思うんですけど、最初はFPさんの仕事から入られると聞いた時は「大丈夫かな」って思っていたところはあって(笑)
なぜ
かというとすごく丁寧に対応されるので、こうたくさんの方々と関わらなければいけないことになってくると事業として成り立たせるのにバランス面で難しさがあるんじゃないかなと思ったのは一つありますね。

あと、その家族から入るビジネスモデルが新しいなと思っていました。
我々士業からすると士業の立場は、事業か株主に対してアプローチしていきます。
事業と節税だったり、株主だったらホールディングス化から設立までだったりということになってきますけど、これってすごい
型がある仕事でこの仕事だったらいくらって明確に報酬が取れるし、この仕事は業務外ですという判断がしやすいですよね。

でもKamakura Kazokuさんがやろうとされている家族から入るというスリーサークルは
家族、事業、株主という3つ
があった時に、家族から入っていくというのは具体的に何をやるのかというイメージがつきづらいものです。入っていったら入っていったでその家庭ごとに問題が違うと思うんですよね。同じように見えて全部違うはずなんですよね。

それをどのようにケアされているのか、これも同じように難しさがとてもあることなんじゃないかなと拝見してました。

関:廣川さんよろしくお願いいたします。我々の夫婦の立ち上げ期から本当に様々お世話になった廣川さん、我々の1年前の状況を「家族から事業承継のシーンに入る」そういうところのビジネスモデルどのように当時ご覧いただいていらしたかというところを伺えたらと思います。

廣川氏:関さんご夫婦が元々銀行員でいらっしゃるし、M&Aの業界にも長く携わられていたので知識も経験も豊富ということで、私はあんまり心配してなかったです。
加えて、おふたりのキャラクターというか、こういうキャラクターですから、どんどん飛び込んでいく好奇心旺盛で声が掛かればどこへでもいくっていうことだったりとか、あと非常に丁寧に丁寧に一つ一つのお仕事に向き合っていらっしゃる姿勢をお持ちでいらっしゃってKamakura Kazokuっていう会社設立された時に掲げられていた「家族の未来を作る、いい会社を残す」と言うことを本気で実現しようとされてるんだなと。
それはビジネスモデル云々よりもそういったその
2人の姿勢みたいな部分であんまり心配していないというのは変ですけど、素晴らしいなぁと思って見ていました。

関:今までいろんな起業家の方を教えていらっしゃると思うんですけど、
家族の幸せ係、家族のCHOを目指す姿にしているんですが、家族ですとかその幸せという文脈で起業化される方は結構いらっしゃいますか?それとも珍しいですか?

廣川氏:いわゆる幸福学みたいなものがここ数年注目を集めていて、それに関連して例えば何かデバイスみたいなものでストレス度とか幸福度をチェックするということがあるんですけど、個人的にはあんまり機械にそういうものを判断されるのってどうかなって思います。
ましてやそのビジネスみたいな
事業承継とか、後継者育成とかっていうものってこれは機械ではどうしようもないお話だと思います。一対一で向き合わざるを得ないと思います。
その時に先方がクライアントさんがいかにKamakura Kazokuを信用し、色んなことをさらけ出していただかないと話が進まないということがあると思うんですよね。

ビジネスの面であれば決算書を出してください、特許の書類を見せてください、いろんな契約書を出してください、土地の明細書を見せてくださいということで、いろんなことが評価できるとおもうんですけど、家族の話になるときわめてプライベートであり、まああまり言いたくないこともありますよね。

そこをこれもお2人のキャラクターだと思うんですけど、この2人だったら話してもいいかな、きっとなんとかしてくれるんじゃないかっていうふうに皆さんが思われている、思われるっていうところが重要なんじゃないかなと思っています。

チームとして現場に入った感想

関:実際に松本さんや廣川さんとは、この1年でセミナーですとか、お客様への事業承継支援というところで、チーム鎌倉として一緒に現場に入らせていただいております。いわゆる実際の現場で「家族視点からの事業承継支援」といった一緒に取組ませていただいている率直な感想をお願いいたします。

松本氏:先ほどを起業当時どう思われていましたかという話しを入っていただいたんですけど、やっぱり家族視点から入ると型がないから難しさがあるんじゃないかなと思っていたんですね。実際関さんのプロジェクトをご一緒すると我々士業が構築するお客様との信頼関係の枠をはるかに超えた信頼関係を代表の方だったりファミリー、企業の幹部の方と構築されていてスリーサークルの家族から入って事業と株主にとても丁寧に手を伸ばされているなという印象を受けました。

僕らがやると例えば
事業から入る株主から入る、それで家族に入っていくのってすごく難しいことですね。信頼関係を長いことやって構築して向こうからお話をしてくださるようなところであればいいんですけどこちらから家族の話を聞き出すのでなかなか難しいですしその我々いつも型があるところで仕事をしているので自ら型がないところに進んでいくっていうことがなかなかできないですよね。

そこを実践されていてかつすごく信頼関係を構築されていて、難しさがあるというふうに最初に思っていた印象をガラっと変えていただいたなと思っています。家族から入るからこそできることがあると実感してます。そこから入らないと逆にその事業から僕らが入って事業承継こうして行ったほうがいいですよと言う話になるとどうしても家族がおざなりになりがち。事業と株主はしっかり向いているんだけど家族の関係性はどこまで見れるかというとそうではないので、家族から入っていってそこの関係性を中心に事業と株主のケアをしっかりされるって言うのは、その事業承継で一番大事だと言われている、スリーサークルのバランスを保つ上で一番重要なことなんじゃないかなと認識するようになりました。

関:続きまして廣川さん。実際に様々なお客様やセミナーをご一緒させていただいたと思うんですけど、家族から家族視点から入っていく事業承継のサポートを支援というのは実際の現場での感想を聞かせていただければと思います。

廣川氏:財務とか法律とか事業戦略みたいなところを我々のような外部というか半分内部のパートナーが担っています
その中で、一番大事な肝心の家族に向き合う姿勢というのを関さんがグリップしていただいて、我々はそのお客様に対していろんなことを申し上げるんですけどその時にちゃんとそれは家族視点になっていますか、家族目線だったものなのかというところをちゃんと関さんが抑えてくれるというか指摘してくれるこの組み合わせがいいんじゃないかなと。

事業だけからだと、
よくある事業承継コンサルとあまり変わらなくなってしまいます。
そこをその関さんお二人がいらっしゃることでグッとその家族という軸をブラさずお客様と向きあえるところがKamakura Kazokuのサービス提供体制であり、特徴だし、良いところなんだろうと思います。

関:実際現場でご一緒させていただいている中で経営者様だったり経営幹部の方、そしてご子息ご令嬢の後継者の方とお話させていく機会が増えてきてると思うのですが、その中でそれぞれの関係者の方々の立場に立った接し方というのは非常に大事かなと思っております。
そこで役割分担と申しますか、我々は家族目線、廣川さんがビジネスだったり、松本さんが株式の分野だったり、チームでご対応させていただいている感じがあるんですけど、実際廣川さんいかがですか?
この12月現場に入っていただいたことで何か気づきと言いますか、こういうものがあるんだなみたいなことをお話しいただける範囲でお願いできたらと思います。

廣川氏:そうですね、一番強く印象に残っているのは社長さんとか後継者の方、経営幹部の方々の表情がどんどん変わっていってるなということを感じています。
新規事業をつくりましょうとか、ホールディングスを作って、株式の配置などを決めていったりすることによって、一つ一つ課題が解決していって前進していくのはもちろんあると思います。
しかし、それ以上に
後継者問題とか事業承継問題に取り組む時の「心構え」みたいなもの、その未知の世界に入っていく、社長さんとか後継者の方々悩まれていることが安心にどんどん変わっているように感じています。
だから地域事業にも取り組めるし、事業再編とか会社の新体制をつくっていくことにも安心して取り組めていけるんだろうなぁと思っています。
やはり、この「家族」がしっかり安心していろんなことに取り組めないと物事が進まないし、仮に進んだとしても悔いの残る決断になると思います。
本当に望んでいる姿と違う姿になってしまうということが起こるんじゃないかと。

そこをKamakura Kazokuさんのお二人と経営者ご家族のコミュニケーションがあるおかげで、家族の中の課題も解決してくれる。あるいは同時に進んでいるということで表情がどんどん明るくなっているというか、いろんな事を前向きに取り組まれているという風に変わっていっているということを本当にこの1、2ヶ月ですけれどご一緒させていただいて強く感じているところです。

関:本当に身に余ることをいただきましてありがとうございました。
我々Kamakura Kazokuは、チーム鎌倉からの松本さん廣川さん中心にしたメンバーと「次世代により良い未来を残したい」という大義のもとに事業承継の問題にこれから取り組んでいきたいと思います。
引き続き皆さんと新しいご縁をいただけたらと考えながら毎日頑張っています。
どうぞよろしくお願い致します。

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